自分の血圧はどのくらいか知っていますか?最近では高血圧についてテレビで話題になることが多いですが、実際高血圧になっている人でそのままにしている人も少なからずいるのではないでしょうか。
高血圧はそのままにしておくと、命にかかわる病気を引き起こすとても怖い病気です。

そもそも、血圧とは何を表すものなのでしょうか。
血圧とは、血管の中をどのくらいの圧力で血液が流れているかを知る値です。
単位は「mmHg」と表記され、これは水銀がどのくらい押し上げられるのかを示すものです。
水銀は水より比重が重く、水と比較すると13.6倍です。
もし100mmHgであれば、水に換算すると1360mm(約1.3m)にもなります。
正常の血圧は140/85mmHg以下です。
とても大きな圧力が血管の中を流れているのがわかります。

なぜ、高血圧が危険な病気の根源といわれるのでしょうか。
それは、高血圧により生じる動脈硬化が原因なのです。
大人の体の血管で一番太い血管は大動脈といわれ直径3cm程度です。
一番細い毛細血管は9~10μmです。
その中を140mmHgの圧力が常にかかっている状態になります。

高血圧は、それ以上の圧が血管にかかるので、血管がその圧力にたえようとして血管の内側が厚くなります。
また、血管が傷ついてしまうことでコレステロールなどの脂質がたまることによってさらに血管の内側が狭くなります。
それによって血管が固くなります。
これが動脈硬化です。

動脈硬化は全身の血管に起こります。
太い血管が少し細くなってもそこまで影響はありませんが、末梢の血管はそれ自体が細いので、動脈硬化が起こることによって血管がつまってしまいます。
血管がつまるということは、その先に血液がいきません。
血液の中には栄養や酸素を運ぶ働きがあるので、それができなくなると壊死してしまいます。
その末梢の血管が心臓でつまると心筋梗塞、脳でつまると脳梗塞を引き起こしてしまうのです。

高血圧はサイレントキラー?

日本の三大死因を知っていますか?1位は悪性新生物、2位は心疾患、3位は脳血管疾患です。
そのうち高血圧は、2位と3位に深く関わっています。

高血圧は、珍しい病気ではありません。
患者数は1010万8000人といわれています。
(平成26年患者調査の概要)。
症状がないために実際高血圧でも見つかっていない人もいると考えられるので潜在的な人数を考えるとそれ以上と思ってもよいかもしれません。

では、なぜこんなにも有名な高血圧がサイレントキラーなのでしょうか。
それは、高血圧になっても症状が出ないことが多いからです。
高血圧の症状としては頭痛がありますが、全員に出ることはありません。
頭痛の症状があったとしてもそのままにしてしまうことが多いです。

また、日本人は高血圧になりやすいです。
その原因としては、塩分の過剰摂取があります。
なぜ、塩分を過剰摂取が高血圧になるのでしょうか。
塩分を多く取ることで血液の中のナトリウムが増えます。
ナトリウムが血管の中で増えることによって体の水分が血管の中に引き寄せられてしまいます。
血液の水分量が増えることによって血管の圧力が大きくなり、高血圧になるのです。

塩分の摂取量の目安としては1日6g未満がよいとされています。
塩そのものであれば小さじ1杯分です。
しかし、塩分はそのものだけではありません。
日本人がよく使用する醤油や味噌、パンの中にも含まれています。
実際には1日当たり男性で10.8g、女性で9.2g(2016年)と上回っています。

心筋梗塞や脳梗塞のような危険な病気を引き起こしてしまう高血圧はどのように予防すればよいのでしょうか。
それは、食生活を見直すこと、日ごろから血圧に気を付けることが重要になります。
また、定期的な検査を受けることにより早めに病気を見つけることもできます。
血圧が高めといわれたら早めに病院を受診するようにしてください。
また、症状がないからといって途中で受診をやめないことも大切です。
少し血圧が落ち着いたからといって定期的な検査をやめてしまうと動脈硬化は進んでいきます。
高血圧を甘くみず、健康寿命を延ばしていきましょう。