平成26年度の統計では約1000万人以上もの患者がいるとされる高血圧は、進行状態が重くならないと自覚症状が少なく放っておきがちな病です。
しかし高血圧は悪化すると動脈硬化や心筋梗塞を初めとした様々な疾患の要因に繋がり大変危険です。

血液が血管を通過して全身を巡る際、血管の壁に圧力がかかりこのことを血圧と呼びます。
血液が身体に供給されるためには心臓が大きな役割を担っており、この臓器が収縮と拡張を繰り返すことで人は生きられます。
心臓が収縮するときは血管壁に最も大きな圧力がかかり、逆に拡張すると圧は低くなります。

血管壁に最も大きく圧がかかったことを収縮期血圧、低い場合は拡張期血圧と呼び上の血圧、下の血圧とも言われます。
収縮期血圧が140以上または拡張期血圧が90以下であると高血圧であり、健康診断などで発覚した場合早めの対処が大切です。

自覚症状はあまりないと言われやすいですが一応高血圧には症状がいくつか挙げられ、頭痛や頻尿、息切れ、動悸がするといったものがあります。
けれどもこれらは進行状態がかなり重い場合に見られ、最悪死に関わる恐れがあります。
サイレントキラーとも呼ばれる高血圧は身体に多くの合併症を起こすリスクが高いため命が危険にさらされ易いです。

始めの文章でも記載したものを例にすると、動脈硬化は血圧が高いと心臓から送られる血液量が増し動脈に高い圧力をかけ続けてしまいます。
すると血管壁が通常よりさらに分厚く血管の内腔が狭く、抵抗がまし一層血液が流れにくくなります。

血圧が高いと動脈硬化を助長させ、これが更に進行し続けると心臓に負担をかけてしまい心筋梗塞に行き着きます。
こうした関係から早期治療が重要であり、高血圧は動脈硬化、心筋梗塞以外にも脳や腎臓などの器官も悪化させる可能性があります。

実は目も血圧が正常範囲を超えた状態が続いていると悪影響を及ぼすと言われる部位です。
では血圧上昇と瞳の関係はどこから来るのでしょう。

重度の高血圧性網膜症だと失明することもある

基本的に高血圧によって目が充血したり、痛みが発生するとは言えません。
でも関係がないわけではなく、血圧上昇によって目に症状が出た場合それは何らかの疾患が隠れているサインの可能性があります。

視力低下は老化、疲れによって一時的に引き起こることもありますが高血圧が要因で落ちる場合もあります。
血圧が関係した視力低下は危険であり、例えば急に片方の目が見えなくなったり瞬間的にものが見えなくなった場合です。
これは脳梗塞の前触れと言われる一過性の虚血発作の恐れがあり、早期治療が重要です。

この他網膜に出血が見られたり、白い斑点やむくみといった症状が出た場合高血圧性網膜症の可能性があります。
目は腎臓や心臓などの臓器と同じように血管が通っており、高血圧性網膜症は網膜の動脈硬化によって引き起こるとされます。
目の中で動脈硬化が進むと網膜に血液が届かず、最悪一部の細胞が死んでしまう恐れがあります。

高血圧性網膜症が悪化すると視力障害が起こり眼底出血を発生させ、出血量が多いと失明のリスクがかかります。
ちなみに眼科で眼底検査をすることができ約30分から1時間ほどで済み、痛みはないとされます。
これによって目の網膜が高血圧によって出血や異常がないか確認でき、高血圧や糖尿病を患ってる人は眼底検査をすることをおすすめします。

眼底検査は特殊なカメラで眼底の写真を撮影し、動脈硬化の進行具合や緑内障の早期発見にも繋がります。
なので血圧に不安がある人は積極的に参加する方が良く、健康に自信がある人なら40歳を過ぎてから目安に検査すると良いと言われます。
この時眼底検査は行うと約半日ほど瞳孔の機能が低下するので、検査終了後約4から5時間は細かい作業や自動車運転ができなくなるので注意しましょう。